緊急地震速報とは
 
●緊急地震速報って何?
最近,テレビや新聞などで見聞きする「緊急地震速報」が,2007年10月から開始されました。
緊急地震速報とは,地震の発生直後に,震源地に近い地震計でとらえた初期微動の観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推測し,大きな揺れが来る前に各地に地震の発生をできるだけ素早く知らせる情報です。
●緊急地震速報の仕組み!
地震が発生すると地震の揺れは,P波と呼ばれる初期微動がまず届き,その後に,大きな揺れをもたらすS波と呼ばれる主要動が波紋のように伝わってきます。
地震による被害は主にS波によってもたらされます。P波は秒速約7Km,S波は秒速約4Kmで進みます。
震源近くでP波を検知すると,直ちに「緊急地震速報」を発信するための処理を開始します。
「緊急地震速報」は地震の発生及び規模を素早く知り,地震による強い揺れが始まる数秒から数十秒前に,強い揺れが来ることを各地にお知らせるするというのが緊急地震速報の仕組みです。
ただし,震源に近い地域では「緊急地震速報」が強い揺れに間に合わないことがあります。

●緊急地震速報を受信するには?
テレビ・ラジオでの受信
「震度5弱」以上の大きな揺れが予測された場合,テレビでは「地震が起きた場所と震度」・「今後大きな揺れが予測される地域」を地図と文字で表示し,ラジオでは同じ内容を音声で放送します。テレビ・ラジオでの受信は一般向けの緊急地震速報であり,震度5弱以上の揺れが予測された場合のみ通知し,予測震度・予測到達時刻は通知されません。

緊急地震速報の主に専用機器での受信
主に一般家庭向けの専用の機器であり,24時間受信できます。
●緊急地震速報 一般向けと高度の違いを知ろう!
テレビ・ラジオでの一般向け速報の場合 高度な緊急地震速報を利用した場合
テレビ画面表示の例

緊急地震速報
XXX沖地震 強い揺れに注意
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 静岡
伊豆諸島 小笠原
エピセンターのパソコン画面表示の例

今度の 震度2 あと 10秒後
震源地 静岡県東部

次の   震度6強 あと 18秒後
震源地 駿河湾
テレビ局の緊急地震速報は,だれでも無料で利用できることがメリットですが,テレビの電源が入った状態でないと受信ができません。 特定の地域に絞った情報を流せない地上波テレビとは異なり,地域ごとの詳しいデータに基づいて個別の情報を24時間受信できます。
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